起きたらすぐゆき

どうでもいいことばかり書いてます。たまに誰かの「やりたい」を叶えます。読んだ後にふぇ~~ってして下さい。

入社式のかわりに

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大学を卒業した。

思えば私は、学校というものがずっと大好きだった。

 

周りにはいつも大好きな友達がたくさんいた。一緒に頑張る仲間もいた。

 

私はいつもたくさんの人に支えられて生きてきた。忘れがちなことだけど、いちばん忘れてはいけないこと。

 

大学を卒業した。

みんなそれぞれの道へ進む。たくさん働いて、キラキラして本物の大人になっていく。

 

 

私も新卒で、キラキラなニートになった。

 

 

新卒ニート

私は就職活動をしなかった。

理由はスーツを着るのが嫌だったのと、全くする気になれなかったから。それだけ。

 

その代わりに、私はやりたいことを見つけた。若くて柔軟な今を捧げたいと思えることを見つけたのだ。それは、1年前の話。

 

それから私はたくさんのことに挑戦した。

たくさんの人に会って、色んな話を聞いた。

 

数え切れないほどのチャンスをもらい、しっかりモノにしたり、無駄にしたりもした。

 

目紛しい日々を精一杯生きてきたつもりだ。

 

たくさん泣いたし、たくさん感動した。たくさん考えて、たくさんたくさんになった。

 

そうやって目の前のことをこなすのに必死になり過ぎて、自分の軸を見失なっていることにすら気づけずにいた。

 

結果から言うと、色々あって私のやりたかったことは出来なくなった。私が頑張ればまだまだ出来たことだったけど、そうしなかった。私には出来なかった。

 

正しかったのかそうじゃないのかは未だに分からないし、これからも答えが出ることはないと思う。

 

壁にぶつかるたびに自分の覚悟の決まってなさに絶望し、なんだかんだで全部を甘く考えていたことを身をもって感じた。

 

社会はやっぱり生ぬるいものではなかった。そんな中で困難を乗り越えていける強い気持ちも、リスクを取れる覚悟も、わたしにはまだなかった。完全にナメてた。

 

そして目の前のチャンスを全て捨てた。

自分を信じられなくなって、何かを選ぶことが怖くなってしまったからだ。今のわたしの状態で何かの責任を負うことが、ものすごく無責任なことに思えて何も決断出来なくなった。

 

そして、新卒ニートになった。キラキラしてる。

 

 

リセット

大学生活は楽しかった。

新しい土地での新しい出会い。

 

出会いの数だけ色んな可能性に触れた。色んな価値観に出会った。

 

刺激的でキラキラしてた。色んな世界を覗くたびにワクワクして、「もっともっと」と貪欲になった。常にアドレナリンが爆発していた。

 

その状態はすごく楽だった。

難しいことは考えずに、輝いて見える周りの人の存在に満足している時期もあった。

でももちろん、自分は空っぽだった。

 

ある人は私に「これでいい」と言い、ある人は私に「これじゃダメだ」と言った。

 

私はどんどんわからなくなった。

自分の声と周りの声が区別できなくなっていった。

 

それでも私は進み続けたかった。何かをやり続けることでしか自分を認められなかったから。

 

でも冷静に考えたらわかる。

私は、目的地もないまま、広い海でがむしゃらに泳いで無駄に疲れていた。

でも泳ぐことを止めたらもっとどこにも行けなくて、だから溺れないためにただただ泳ぎ続けていた。目的地を考え直す余地もなかった。

 

だからリセットすることにした。

目の前のチャンスを全て捨てて、私はゼロになった。

 

まっしろだ。

故郷に帰っていちから練り直すチャンスだけを握りしめて、私は大学でお世話になった大好きな土地を一旦離れることにした。

 

 

出会いと言葉

故郷に帰ると決まってから、4年間過ごしたこの土地での出会いが私にどれだけ大きな影響を与えてくれたのかに気づいた。

 

私がこの決断を伝えたいと思った人は、ざっと思い浮かべるだけで両手から溢れた。

 

それだけ常にたくさんの人にお世話になっていた。

 

この決断は直接会う機会があった人にだけ伝えた。たくさんの言葉をもらった。

 

その言葉たちは私の心の中にだけしまっておく。大切にする。

 

意外にもみんな肯定的で、「故郷でゆっくりしておいで」と言ってくれた。

 

周りのみんながスタートを切るこの時期に、歩みを止めることが情けなくて、前向きになれなかった私は、大好きな人たちからもらった言葉のおかげで顔を上げることができた。

 

最後までたくさんお世話になった。

私がこの4年間をどれだけ素敵な人たちと一緒に過ごしてきたのか、こういうときに身にしみて感じる。

 

故郷へ帰るが、また戻ってくる。

荷物があるからね。

 

でもその荷物をどこに運ぶのかは今は分からない。さよならかもしれない。

 

4年間過ごしたこの土地で出会った大切な人たち。そして、もらったたくさんの言葉。

 

全部心にしまって、私は故郷にかえることにした。

 

もう一度自分の声を聞くために。

 

 

最後に

大学4年生の1年間は、多分すごい1年間だった。楽しかった。

 

こんな1年間を過ごすことは、人生でなかなかないと思う。

 

たくさん挑戦した。

結局、この1年間で形として成し遂げたものはなかったけど、この経験は確実に私の未来へ繋がるものになった。

 

たくさん逃げた。怖かった。

でも、そのおかげで「覚悟を決めること」の大切さを学んだ。向き合い方を学んだ。

 

失敗なんて多分ない。

全て起こるべくして起こる事象なのだ。失敗も成功もイコールだと、止まらない時間の中で知ることができた。

 

数えきれないほどのたくさんの人たちに出会った。みんな私の一部になっていった。

 

やってみることと、やり続けること。両方大事なことなんだってわかった。

 

責任をもつということが、どれだけ難しくて、怖くて、かっこよくて、楽しいことなのかを近くで見せてくれる人達に出会えた。

 

積極的なSNSは、今はしたくない。

またやりだすかもしれないし、それは分からない。

 

今は踊らされたくないから、自分の声だけを聞いていたい。地に足つけれるようになるまで。

 

何ヶ月後かに自分がどこで何をしているのか、全く想像つかないけど、きっと頑張ってやれてると思う。

 

新卒で入社式なんてものは私にはなかった。

これでよかった。そこに後悔は全くない。

 

だから書いた。入社式のかわりに。

ここまできたからには“自分”をこだわりぬきたい。

 

 

いつも応援してくれてるみなさんに感謝を込めて。

また会う日まで。